古紙回収の無料サービスで紛れ込む不純物とは

古紙回収の無料サービスで紛れ込む不純物とは

古紙回収の無料サービスで紛れ込む不純物とは 家庭や企業から回収された古紙が集められるのは、古紙回収の専門業者です。古紙回収業者は、古紙を回収して分別、梱包します。製紙メーカーに配送するという、一連の流れを担っています。回収された古紙は、分別作業されるために一時的に保管されます。古紙回収を無料で行っている業者は多くの依頼がくるため、常にたくさんの古紙が保管されている状態が一般的です。古紙回収業者は、無料の場合と有料の場合があります。

回収された古紙は、すべて一緒にリサイクルすることはできません。新聞紙や雑誌類、コピー用紙など古紙の種類は数多くあり、束ねているビニールひもなどの不純物を取り除き、古紙だけがまとめられます。分別作業については、手作業で行うのが基本であり、不純物が混ざっていれば取り除いていきます。なぜ、この工程を手作業で行っているのかというと、数年前から古紙の輸出国である中国や東南アジア諸国で行われる古紙の不純物検査が厳しくなったからです。その結果、流通する古紙の価格は大幅な下落が起きています。今後大事なのは、古紙の品質をどれだけ高い状態で輸出するのかどうかでしょう。

古紙回収を無料でしてもらえば終わりではなく、その先にはある守るべきルールをしっかり把握し、ルール違反にならないことが必要です。古紙価格が下落することになれば、古紙回収を無料で行う業者が減ることが予想されます。有料であっても古紙回収の依頼はあるとは思われますが、回収量の多い企業などは年間ベースで経費が多大にかかってしまうので場合によっては経営に影響があるかもしれません。

私たちにできるのは、古紙回収の際に古紙をしっかり分別する、古紙に間違ってビニール袋や金属類のような不純物を混ぜないようにすることでしょう。また、古紙のなかでも、ダンボールは汚れなどが付きやすいものです。汚れが付いた場合はすぐに拭き取ります。あまりにも汚れている場合は引き取りはできないので、自治体のルールに則って分別しましょう。汚れの程度は個人個人の見極めによるものとなってしまいますが、一般的な目線を忘れずに、適正な判断をしてください。

古紙であっても、リサイクルできない紙類もあります。レシートなどの感熱紙や、不必要になった壁紙、金属が付いたバインダーやアルバムなどがこれにあたります。頻繁に紛れ込んでいることも少なくありません。また、分別しているときに、資源ごみに回すことができるかどうか悩んでしまう場合の多くは、リサイクルできないものが多いので、最初から資源ごみから省いておきましょう。

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